夜行バスに乗車する前に思ったことがあります。
乗る前は、わたしの胸の中に「ワクワク感」はまったくありませんでした。
むしろあったのは「ドキドキ感」だったと思います。
格安夜行バス初乗車について感想を述べると、まずはなにより困ったことに一睡もできないのである。
夜行バスに慣れればそうでもないのだろうが、雰囲気的になんとなく落ち着かないし、バスの振動が意外と気になるし、エンジンの音がどうしても耳に入ってくる。
って具合で、とうとう一睡もできないまま東京についてしまった。
ホッとする間もなく、次の問題は到着時間が早過ぎることだ。
こんな時間に街の中にほっぽり出されても、早朝の東京は不案内である。
馴染んでいるはずの大手町もどっちが東でどっちが西かもわからない。
せめてコーヒー屋か食事でも食わせる店と思ったが、我々が入るに似つかわしい店はないようだ。
夜明け前の都会はなんやら不気味である。
その街を老いた夫婦がうろうろしている姿は想像しにくいだろう。
いろんな経験はするにこしたことはないが、人に話せないような格安夜行バス旅行は、今後、金輪際御免こうむりたい。
新幹線はさすが高い代金をとるだけのことはある。
世界に誇るだけのことはある。
日本の誇りであることは間違いない。
それでも、体力のある若者にとっては、夜行バスは安くて素晴らしいものなのだろう。